Organization:Vetiter

ヴェティターは普段存在を人間に偽装したり、隠れて生活をしている事から、同種族同士の認識がし辛い状況にある。それを打開すべく細々と集められた組織が以下の三つであり、どこかに所属していれば取りあえず味方となる同類は確認する事ができる。しかし、現在はまだ何処の組織にも所属できず状況を静観しているというヴェティターも多い事だろう。

黎明の友協会

通称“黎明会”。人間との共存を図り、理解者を募ろうとする共存派。ここ2、30年にできた組織で、完全な理解は難しくとも人間とヴェティターとの共存の道を探っていくべきだと提言している。

基本的に穏健で争い事を良しとしない。しかし人間との接触を図ろうとする黎明会は自分達を人間に売る、危険に晒す存在だとして他組織からは攻撃対象とされている事が多い。また、人間側組織の“比翼連盟”とは協力関係を結んでいる。

会長は杉原基子という50代の温厚な人魚の女性。

アンダーグラウンド派

通称“アングラ派”。自分達は今まで通り隠れて生活すべきだという保守派の組織。組織と言うよりは思想の一派と言った方が近しいが、近年他組織の台頭により危機感を覚えた中心メンバー達がアンダーグラウンド派を名乗り、他組織の中心人物達を粛清して回るようになった。同種族だとしても自分達の存在を危険に晒す者達は始末の対象だとし、今まで通り歴史の影の種族としての存続を願っている。

リーダーはヨシノリと名乗る30代の寡黙な男性の人狼。

ニーグルム軍

通称“黒軍”。一斉蜂起し、社会をヴェティター主体のものに作り変えるべきだという革命派の組織。ここ10年程度で急激に力を付けた。特異な力を持つ自分達を特別な存在とし、社会の中心になるべきだと考えている。大々的なテロリズムを計画し仲間を募っている他、追っ手の人間達を容赦なく屠る残虐さを持つ。人間側組織の“エヴァンゲスト神教”と協力関係を結べないかと策を講じている。

元帥を名乗っているのは風間堂作という40代の豪放磊落な屍食鬼の男性。